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身体操作で相手を崩せないのなんで?

「身体操作だって脱力だって意識しているのに武術の達人のように相手を崩したりできない」なんで?

それ相手の陣地の中で身体操作していないからです。相手の陣地の外で身体を使っても相手は力を逃せるから意味ないんです。相手の陣地の中から相手が逃げられないように技をかけないといけない。

例えば、ガードの外から攻撃しても結局はガードされているから体力が消耗してしまうのと同じです。そこでガードの内側で攻撃すれば楽になる。鍵のかかったドアを外からこじ開けようと身体操作をクネクネしても意味がありません。家は内側からサムターンを回して開けたら済むこと。

つまり、いかに相手の陣地に侵入できるかです。中に侵入することは将棋でもサッカーでも同じです。侵入せずに相手を攻略しようと考えてませんか?それだとせっかくの身体操作も相手の身体を操作する手段にはなりません。

もちろん、相手の陣地にむやみに体を入れる(入身する)ことは自殺行為に近い。だって相手は侵入してくる者を問答無用に迎撃するでしょう。そこで古流武術はそこら辺のことを考え、相手の中にいきなり体を入れるリスクはとりません。

実は相手の陣地に入れるのは指だけでいい。

なんなら、かつての私も相手に手首を掴まれた時に背中とか肩甲骨とか肋骨とかくねくね動かして自分の力で相手をなんとかしようとしていました。だけど無理だよね。相手は手首1つ捕まえて反対の手でこちらを殴りたい放題になった。なんなら相手はこちらを攻撃することに集中できる状態になっていました。

ところが、押さえ込まれた自分の手の指を開き、その指をレバーに動かすことで激変しました。相手は身体ごと崩れて攻撃することができなくなった。気付けばそのポーズは合気上げのようになっている。これは相手の陣地で動いたこちら指の力によってテコが変わったから起きたのです。

そう、この指のレバーの仕組みのベースは剣の理合「アイキ」です。

剣は切先三寸(物打ち)という場所で斬る。剣ではこの技法で相手の中に切先を侵入させて斬るのです。なので相手の陣地に指という刀を差し込む技法が合気道、空手、中国武術などには潜在的に内在しているんです。でもまあ、具体的にどうするのっていうところは動作にしたところでわからない。うちのビデオでもしっかり言語化して教えているけど、レッスンに来ていない人にはよくわかんない理由はこれ。動作よりもロジックだから。やっぱり体験しないと腑に落ちないという部分はあるよね。

会員の方は「指が刀の切先に化ける」セミナーをちゃんと用意しておきました。それが12/23/Xmas稽古会。体験と学びは大盤振る舞いでB4受講者なら申し込み可能です。

指を魔法の杖に変わるというか、切先に変える仕組みと仕掛けを教えて、いっぱい練習してください。 受講資格はB4修了の会員から。お気軽にお申し込みください。

セミナー内容の動画ではないですが、参考になる動画です。

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